しずりゆき ―ミルクティーと焼酎の割りもの

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しずりゆき ―ミルクティーと焼酎の割りもの

 ロイヤルミルクティーのカクテールはアルコールが勝るものならば、アルコールともミルクティーともつかない割合を求めることこそ、いかさま職人のつかの間の巧みなのかもしれませんね。

「しずりゆき」のレシピ


 あらかじめ麦焼酎40mlと、ラム酒10ml、ウィスキー10mlを混ぜ合わせておく。

 ラム酒が甘いのは香りだけなどとのたまう方もおりますが、実際にラム酒はほのかな甘みがありまして、それが香りとこだまして、わずかな10mlでさえ、ミルクティーを引き立ててくださることでしょう。

[2014/02/23]
 第一次レシピ、麦焼酎50ml+ラム10mlから、ウィスキー入りに改訂。ラムには華やかさが、ウィスキーにはコクのような静けさが、あるようだけれどもの足りず、二つを邂逅させるとき、深みのある味わいは完成される。そんな気のする、冬の終わり日。つまりは、コーヒーとミルクのホットカクテルとおなじレシピが一番うまくいくらしい。


 ティーパックで説明しておくと、お茶を抽出するのに適した大きさの小鍋やヤカンに水120mlを入れて、沸騰させる。沸騰したら火を弱火にして、紅茶のティーパックを入れて、蓋をしたまま2分そのまま煮沸する。


 火を止めずに、牛乳60ml砂糖を加えて、混ぜるようにして加熱する。

 砂糖は、基本が小さじ1。甘いのが好きな方は、もう少し入れて構わない。砂糖によって、ミルクティーに対して主張するアルコールを後に追いやると、まるでミルクティーみたいな味わいになる。一方で、砂糖なしだと、まさにホットカクテルに相応しい、アルコールの残された味わいになるので、お好みのほうを選択。どっちもおいしいよ。


 ただし沸騰はさせない。湯気が立ってきたら、麦焼酎とラム酒、ウィスキーを混ぜ合わせたものを投入して、10秒くらいしたら火を止める。ホット用のグラスや、大きめのカップに注いで完成。

 基本的な配合は、[濃いめの紅茶:ミルク:麦焼酎]が[2:1:1]となり、麦焼酎に僅かなラム酒を加え、砂糖で包み込むというものである。

[おすすめ]
 シナモンスティックを一本加えると、さらにおいしくなる。あればこれを「シナモン・しずりゆき」として定番化すべき。

バリエーション

 そんなわけで、紅茶を作る段階で、生姜を加えれば「ジンジャー・しずりゆき」に、シナモンを加えれば「シナモン・しずりゆき」に、マサラを加えれば、「マサラ・しずりゆき」になる。つまりはこれらはチャイのカクテルである。

リンク

ウィキペディア「紅茶」
………ウーロン茶の生半可な発酵をさらに推し進めたという、中国からのヨーロッパアレンジこそが、紅茶のルーツであるとか。発酵は、酸化酵素によるものである。
趣味で楽しむ紅茶
………そんな紅茶の一般的な知識を提供してくれるサイト。
ウィキペディア「ミルクティー」
………その紅茶にミルクを加えたものこそミルクティーに他ならない。
紅茶の入れ方
………こちらは、チャイ、ロイヤルミルクティーの作り方。
ウィキペディア「ラム酒」
………ラム酒はサトウキビを原料とする蒸留酒であるからして、小笠原諸島でも生産され、近頃は沖縄でも名産になりつつあるという、以外と近いようなお酒である。

2014/01/15(水)

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